時々訪れる駅がある。九州旅客鉄道(JR九州)日田彦山線の駅で「採銅所駅」。大正4年に開業したこの駅は2011年に改装工事が行われたが、ほぼ開業当時の姿で残されている。
この駅周辺には採銅所があったらしく、この地が採銅所村と呼ばれていたため駅名は「採銅所駅」と名付けられたらしい。
大分県宇佐市にある宇佐神宮の神鏡や奈良県東大寺の大仏に使用された銅はこの土地で採れたものらしい。
駅のすぐ南側には石造りの立派なトンネルがあり目を惹く。
季節により色々な花が咲き長閑な駅の風景を見ることができる。
日田彦山線は北九州市小倉南区の城野駅から大分県日田市にある夜明駅を結ぶ路線距離68.7kmのローカル線であるが、2017年7月の九州北部集中豪雨により添田駅ー夜明駅間が今でも不通となっており、採算の面から復旧の見通しが立たないままである。
鉄道の代替輸送としてBRTまたはバスなどに変わる可能性もあるそうだが趣のある鉄道風景が好きな自分としては、今までどおり鉄道で復旧してほしいと願うばかりである。